2003-08-10から1日間の記事一覧

『はじめて出会う心理学』 長谷川寿一他 有斐閣アルマ 評価C 再読E

<概要> 18章に分けて、心理学の基本的な事項を説明する。 The 入門書。 <感想> 大体、授業の課題で読まされるというのは面白くない。 時間の制限があるし、なにより最近はそこまで時間が余っているというわけでもないので後ろからせかされている感じが…

『言語ゲームと社会理論』 橋爪大三郎 勁草書房 評価C 再読F

<概要> 1章では、ヴィトゲンシュタインの後期の理論である『言語ゲーム論』の解説。すべての社会行動は言語ゲームであり、通常の論理学はそれと平行した別の言語ゲームであり、社会全体を説明する言語ゲームは存在することができないとされる。(説明の言…

『社会学のおしえ』 馬場靖雄 ナカニシヤ出版 評価B 再読F

<要約> 社会学の使い方としての相対主義の罠。 マックス・ウェーバーの分析による社会的行為、それをフロイトからの検証(とゆーほど大したモノじゃないが) 集団論。戦争がなくならない理由として、第三項排除。 宗教の社会学的分析。 <感想> 作者、ヲ…

『「携帯電話的人間」とは何か』 浅羽通明(著・編) 別冊宝島 評価A 再読AA

<概要> 80年代末〜90年代初期の精神を分析した『天使の王国』の続編として読める、90年代後期の精神の分析。焦点を当てられているのはタイトル通り、携帯電話。どこか、宮台を思わせるようなモバイル・トライブ系と引きこもり系の二つの分類とか。諸…

『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論』 小林よしのり 小学館 評価B 再読F

<概要> 台湾の大物政治家と会い、台湾を訪れることで、台湾とはどんな国なのか、それを鏡として日本とはどんな国なのか、を問う本。 基本的には、国と同一化し、アイデンティティーを見つける路線。 <感想> うーん……。 浅羽通明的な反論としては、そのよ…

『自由な新世紀・不自由なあなた』宮台真司 メディアファクトリー 評価A 再読A

<概要> 世直しモードの総決算としてかかれた本。 前半は様々な質問を通して、意味から強度へと移行するにはどうすればいいのか、とか色々書かれている。 後半は様々な論述をちょくちょく。リベラリズムの立場が鮮明な記述が多い。 <感想> 改めて読んで思…

『憲法対論 〜転換期を生き抜く力』 宮台真司・奥平康弘 平凡社新書 評価A 再読AA

<概要> 俺がなんか書くより、 http://www.t3.rim.or.jp/~hazuma/texts/miyadai.html を参考にした方がよさげ。 東浩紀がうまくまとめてる。 <感想> かなりイイ! という奴。 自分が宮台真司に引かれるのは『終りなき日常を生きろ!』に代表されるような…

『クラウゼヴィッツの暗号文』 広瀬隆 新潮社 評価X 要再読F

<概要> クラウゼヴィッツの著作『戦争論』と絡めて、謀略史観的な世界の解析を行っていく。結論としては、CIAとKGBの陰謀によって世界は動いており、彼らは自己の利益の為に行動し、そして核による最終戦争は免れないものとしている。 問題作。とい…

『読書家の新技術』 呉 智英 朝日文庫 評価B 再読必要D

<概要> 1章:現在(20年前)知のありようについての分析。現在(20年前だけど)を知の大変革期のまっただなかだと定義して、新しい潮流として現れたサラリーマン風の俗物教養主義を論破したのち、その状態を見極めた上でどんな読書をするの有用かを説…

『ホントの話』 呉智英 小学館 評価B 要再読B

<概要> 五部に別れていてそれぞれ「人権と民主主義について」・「ナショナリズムについて」・「民族差別について」・「現代人の愛について」・「教育とマスコミについて」 「人権と民主主義について」では投票・死刑・いじめなどを例にとり、人権と民主主…

『今こそマルクスを読み返す』広松渉(字が出ない) 講談社現代新書 評価C 再読A

<概要> たぶん、3〜4割程度しか理解できていない。 また今度この著者の本を読んだ後に読むといいと思う。 ていうか、読め。 感想。 自分の読んだマルクスの解説書その二。 浅羽通明が『ニセ学生マニュアル 〜死闘編〜』で書いていたとおり、非常に難解な…

『現代思想の冒険者達 0巻』(マルクス編のみ) 今村仁司 講談社 評価D 再読B

<概要> マルクス思想の使われ方について。それと、科学的認識・無神論的唯物史観・イデオロギー批判の三位一体による指差し機能が、これまでの哲学・経済学の見落としてきた外部を指し示し、無効化されるということについて。 感想。 なるほど、とうならさ…

『大月隆寛の大問答!』大月隆寛 時事通信社 評価B 再読D

<概要> 「市民サマ」代表の若者と大月が時事について語り合う、という内容。年代的には95〜97の間。話題は様々。 感想。 上の『ニセ学生マニュアル死闘編』もそうなんだけど、なんとも言えず内容がまとめにくくて困るといえば困る。こういう本はじわじ…

『ニセ学生マニュアル〜死闘編』浅羽通明 徳間書店 評価A 再読AA

<概要> 冒頭は「知のおたく」批判。 それ以降は短いいくつかの論考とそれに関係する大学教授の紹介と批判。 感想。 さすが浅羽通明。非常に読みやすい文章で、インパクトのある内容を書く。でも、それよりもこの本の読みどころといえば、教授紹介のほうだ…

[読書メモ] 『ナンセンス感覚』 柳瀬尚紀 講談社新書 評価B 再読D

<概要> ナンセンスについてのナンセンスな文章での解説、紹介等。 <感想> なんつーか、よくもまぁ、ここまで駄洒落を連発できるな、と思わず感心してしまうほどの駄洒落の山。英語、フランス語、と様々に飛び交ったり哲学を出したりというあたりは英文学…

 ○『マルクスの現在』(1と3Aのみ)柄谷行人その他 とっても便利出版部 評価C 再読D

<概要> 1は浅田彰と市田良彦の対談。マルクス主義が歴史的にどう変遷していったのか、と言うことについて語る。 3Aは浅田彰が柄谷行人にインタビューをする形をとって、柄谷独自の概念『トランスクリティーク』が何かを語る。例を出すことで現実にわか…