『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論』 小林よしのり 小学館 評価B 再読F

 <概要>
 台湾の大物政治家と会い、台湾を訪れることで、台湾とはどんな国なのか、それを鏡として日本とはどんな国なのか、を問う本。
 基本的には、国と同一化し、アイデンティティーを見つける路線。

 <感想>
 うーん……。
 浅羽通明的な反論としては、そのような思想的立場にたったときに自らの世間の居場所はあるのだろうか? という反論ができると思う。国と自らを同一視するアイデンティティーの持ち方は、相当に危険視されるだろう。そこまでしてそのアイデンティティーを持つ意味があるのだろうか? ないよなぁ……。小林よしのりがこうなって欲しい、という希望を書いただけの本なんじゃないだろうか、これは。
 公の感覚は役に立つのだろうか、本当に。むぅ……。国際社会のなかで、そんなにヤヴァイ状況に日本が追い込まれることはあるのだろうか。この国と戦争して旨みとかってあるのかなぁ。そこらへんは勉強した方がいいのだろうか。さっぱり惹かれないんだが。
 宮台はずばりの反論があった。上に書いた奴に。
 うろ覚えだったからもう一回読んどくか……。