『読書家の新技術』 呉 智英 朝日文庫 評価B 再読必要D

 <概要>
 1章:現在(20年前)知のありようについての分析。現在(20年前だけど)を知の大変革期のまっただなかだと定義して、新しい潮流として現れたサラリーマン風の俗物教養主義を論破したのち、その状態を見極めた上でどんな読書をするの有用かを説く。
 2章:どのようにして本を選ぶか、どう読むか、読んだ後にどうするか、ということについての記述
 3章:オススメ本の紹介。

 自分が心酔気味の浅羽通明氏の師匠格である呉智英氏の著作。しかも、長年浅羽氏が腰を据えて扱っている教養とはどうなるべきであるか?というテーマを扱った本だったので期待して読み始めた。
 結果として、期待ほどではなかったにしろ、そこそこ楽しめし、そこそこは役に立ちそうだった。現在メモつけはじめたのも、この本の影響だし。
 呉智英氏の教養論に関しては、どこか別の所で詳しく触れられているらしいので、そっちでまた読んでみたい。
 阿部謹也は改めて読むべきだと思った。いつか読もっと。