読書メモ
<概要> 80年代末〜90年代初期の精神を分析した『天使の王国』の続編として読める、90年代後期の精神の分析。焦点を当てられているのはタイトル通り、携帯電話。どこか、宮台を思わせるようなモバイル・トライブ系と引きこもり系の二つの分類とか。諸…
<概要> 台湾の大物政治家と会い、台湾を訪れることで、台湾とはどんな国なのか、それを鏡として日本とはどんな国なのか、を問う本。 基本的には、国と同一化し、アイデンティティーを見つける路線。 <感想> うーん……。 浅羽通明的な反論としては、そのよ…
<概要> 世直しモードの総決算としてかかれた本。 前半は様々な質問を通して、意味から強度へと移行するにはどうすればいいのか、とか色々書かれている。 後半は様々な論述をちょくちょく。リベラリズムの立場が鮮明な記述が多い。 <感想> 改めて読んで思…
<概要> 俺がなんか書くより、 http://www.t3.rim.or.jp/~hazuma/texts/miyadai.html を参考にした方がよさげ。 東浩紀がうまくまとめてる。 <感想> かなりイイ! という奴。 自分が宮台真司に引かれるのは『終りなき日常を生きろ!』に代表されるような…
<概要> クラウゼヴィッツの著作『戦争論』と絡めて、謀略史観的な世界の解析を行っていく。結論としては、CIAとKGBの陰謀によって世界は動いており、彼らは自己の利益の為に行動し、そして核による最終戦争は免れないものとしている。 問題作。とい…
<概要> 1章:現在(20年前)知のありようについての分析。現在(20年前だけど)を知の大変革期のまっただなかだと定義して、新しい潮流として現れたサラリーマン風の俗物教養主義を論破したのち、その状態を見極めた上でどんな読書をするの有用かを説…
<概要> 五部に別れていてそれぞれ「人権と民主主義について」・「ナショナリズムについて」・「民族差別について」・「現代人の愛について」・「教育とマスコミについて」 「人権と民主主義について」では投票・死刑・いじめなどを例にとり、人権と民主主…
<概要> たぶん、3〜4割程度しか理解できていない。 また今度この著者の本を読んだ後に読むといいと思う。 ていうか、読め。 感想。 自分の読んだマルクスの解説書その二。 浅羽通明が『ニセ学生マニュアル 〜死闘編〜』で書いていたとおり、非常に難解な…
<概要> マルクス思想の使われ方について。それと、科学的認識・無神論的唯物史観・イデオロギー批判の三位一体による指差し機能が、これまでの哲学・経済学の見落としてきた外部を指し示し、無効化されるということについて。 感想。 なるほど、とうならさ…
<概要> 「市民サマ」代表の若者と大月が時事について語り合う、という内容。年代的には95〜97の間。話題は様々。 感想。 上の『ニセ学生マニュアル死闘編』もそうなんだけど、なんとも言えず内容がまとめにくくて困るといえば困る。こういう本はじわじ…
<概要> 冒頭は「知のおたく」批判。 それ以降は短いいくつかの論考とそれに関係する大学教授の紹介と批判。 感想。 さすが浅羽通明。非常に読みやすい文章で、インパクトのある内容を書く。でも、それよりもこの本の読みどころといえば、教授紹介のほうだ…
<概要> 1は浅田彰と市田良彦の対談。マルクス主義が歴史的にどう変遷していったのか、と言うことについて語る。 3Aは浅田彰が柄谷行人にインタビューをする形をとって、柄谷独自の概念『トランスクリティーク』が何かを語る。例を出すことで現実にわか…