読者の読みの深さについて
横から口出しなんて、本来はするもんじゃないんでしょうが、むしろ、奪い取りたいくらいの勢いなので。
ついでに、読書メモとゆーより、読書メモ論です。自分へメモ。
http://homepage3.nifty.com/yorunohane/html/zatubun_n12.html#0922
http://homepage3.nifty.com/yorunohane/html/zatubun_n12.html#0921
読書感想文という中では、なにを書いても駄目になっちゃうのかもしれない、とゆー意見にはわりと賛成です。原理的には、どんな予備知識があっても、読み方がニュートラルではなくなるっつーのは当たり前の話でしょう。本当は作品にはタイトルと内容と挿絵という見せたいものだけがあって、文庫名とか作者名とかの操作できない事項はあってはいけない情報なのかもしれません。電撃文庫というだけで出てくる作品の幅を予想して読んでしまうし、秋山瑞人というだけであの文章を期待してしまいます。
んで、読書感想文を読むとゆーことは、その時点で「何々さんが好きな作品〜」と言う風になって、その時点でさらに眼鏡に色がついてしまう気がします。例えば、仮面の男さんがお勧めしている作品、とかだとその時点で「硬派っぽいなぁ」と思いますから。たまにすごく軟派なのがあの方のすごく好きなところですが。yoruhaさんの紹介はまだ触れてから日が短いので俺はあんまりそういう印象はありませんけど、やっぱりそういう傾向はあると思うのです。
それに加えて、その中での勧め方の内容、となるわけですよね。むふ。
えーっと、今の所出てきた読む前に得てしまう情報としては――。
1)その本の付属情報 2)誰が勧めていたか 3)どんな風に勧めていたか
ですか。
加えて、3)では「具体的な内容に触れる」とか「話の雰囲気を話す」とか「印象を綴る」とか色々あるわけですな。んで、それぞれでどこまでやるか、という。
まぁ、要するに、紹介している段階でかなり読者さんは意識するんじゃねーか、ということを言いたいわけなんですが。というか、考えずに書いてたらそういう結論になっただけなんですが(笑
で、3)の話なんですが。
今yoruhaさんが気になされているのはミステリーなので、やっぱりこれだと犯人にかかわる事項については、結構気にするべきなのかなぁ、とは思います。ミステリーに求められているのがなんなのかいまいちわからないので微妙ですが、やっぱり犯人がわかってしまうほどのは駄目ですよね。最悪の悪戯は、図書館のミステリーの本の人物紹介の所に「こいつが犯人」って書くことだといいますし。
で、どこまでがその最悪の悪戯に近づいてしまうのか、ってことですよね。
……うーん。
たとえば、アクロイド事件は俺は読んでいて、驚愕の犯人! ポアロシリーズの名作!(だっけ。覚えてねぇ)ということで読んでみたんですよね。んで、読んで「ああ、詐欺だなぁ」と思ったわけです。
でも、驚けました。読んで楽しかったです。別に、それほど面白さが軽減されたとは思いませんでした。――とゆーか、そういわれて読んでも「これは詐欺だろう」と思ったくらいですから、知らずに読んだら、電車の床に本をたたきつけてサラリーマンにお説教されたかもしれません。あれは酷いって。
というような記述がまた印象を与えるわけですな。やれやれ。難しいですね、本当に。大体文章の中で文章の上に出ようとすること事態が無理なんでしょうが。所詮メタぶってるだけとゆー。
まぁ、とりあえず、完全ネタバレにならない程度ならば、気にしなくてもいいというレベルで行こうと思います。俺は。でも、二転三転の物語になればなるほど、そこらへんを語りたくなるんですよねー。困ったもんだ。