読者の読みの深さについて2

 ところで、応用はかなり効くと思います。例えば、SSとか。
 というよりも、深みを出すとゆーのは読者にあらぬ想像をさせるテクニックじゃないかと思います。ある種の省略技法、ともいえるのかもしれません。全部書いて、不粋にするのは難しい所を逃げるためのテクニック。そーゆーのはそれこそ天國組とかの技で、俺が語れるもんじゃないと思いますけど。だって、俺の作品深くないですし。深み出そうとした『冬の海岸線』はものの見事に失敗しましたし。『はやく昔』はそれなりに深み出せた気もしますが、あれは単に40でたりずに、俺の気力も足りずに、とかそういうレベルに過ぎませんし。とほほ。
 具体的にはSSの内部にそのSSの書評に当たるような文章を入れる、ということになるんでしょうか。良くあるSSのはじめに歌の歌詞の引用を入れるとかって本当はそういうテクニックですよね。SSの本文と引用したもので、若干のブレを起し、共振を起し、読者を混乱させ、理解させる。
 たぶん、テーマから作り出す作品とゆーのは言ってしまえば単純なことをどれだけ実感をもって感じさせるのかというのが勝負なんだろうなぁ、とか思います。