リバースエッジ

 岡崎京子の作品。
 ……なんつーか、まぁ、よくもここまで乾いた話書けるなぁ、としみじみと感動してしまいます。寒い。寒すぎる。夢とか希望とかそういう明るいものが何一つ存在しないで、ただひたすらに薄暗い。のっぺりとした書き割りのような戦場。俺はこんな世界でいきたくないと思います。こんな世界で生きないために、自分の頭の中をチューニングしていかないといけないなと思います。書き割りの戦場は、たぶん一歩道を間違えればそこにあるんじゃないかと思うので。それは、俺にとって、唯一現実味を帯びて感じられる絶望の空間です。
 ああ、寒い。