『ジョゼと虎と魚たち』

 想像をはるかに上回って面白かったです。いやー、実はこっそり見てた『シービスケット』よりぜんぜんぐー。*1
 ストーリーはわりと青春群像劇みたいな感じなんですが、すべてにおいて素直じゃない感じが逆にリアリティーがあっていいです。別にリアルじゃないんですが、リアリティ。ハイロウズみたいですけど。はじめに提示された終わりへと収束していく過程がなんかイささやかに美しくて素敵です。「僕は逃げた」というクライマックスはなんつーか、凄く美しく、また美化されてる感じです。なんつーか、美しい思い出はこのあたりに落ち着くのかな、という感じが。
 色々と語れそうな気がするんですが、実は何が良かったのかも全部頭の中からふっとんでしまいました。
 なんかDVDのおまけでコメンタリーというのがついているんですが、それがメチャ面白い。おまえら、真面目に映画取ってると思ったら裏でそんなにギャグなのかよ、みたいな感じです。シーンごとに髪型違うとか言われるとわかってしまうし。それでいいのか、とか思いつつ笑ってしまいました。しかし、俳優とか監督とか見てるとこちがいますねー。エキストラの演技がいいだとか、飯の食べ方がうまいだとか、そんなに意識しませんでしたよ。あと服の色の組み合わせとか。なるほろーとか思ってました。想像よりも映画は見所が多いらしい。てまぁ、もちろん見なくてもいい見所ですが。
 さすがに夜遅いので、(4:30)見終わらなかったので、暇を見てちょっと見たいと思います。でも、『世界の中心で、愛を叫ぶ』の映画も借りてきちゃったんだよなぁ。いつ見ればいいものやら。とほほ。

*1:別枠で作る気力もないからここで書いちゃうと、たぶん本の方の出来が良すぎて、それに振り回されちゃったのが痛いんだと思います。2時間の尺じゃ全然足りないとゆー。しかも、微妙に実話だから大胆に略せないだろうし。あるいはあれでも略していたか。馬好きにはたまらん映画らしいですが。