もっとジンメルよまないとなー

 最近なんとなく都市社会学っぽい本を読んだり読まなかったり読んだフリしたりしてるんですが、ジンメルの「社会圏の交錯」っていう考え方は中々面白い気がします。
 これはよーするに、どういう種類の場所で生きているか、ということがその人の個性に直接つながってくるという話です。例えば俺ならば日本人で、某大学生で、某音楽サークル入ってて、SS書いてて……みたいな社会圏の交錯なわけです。
 あってるかな。自信ねー。まぁ、違いそうだったら突込みいれるなり、自分で確かめるなりしてください。


 んで。
 そう考えると、ファッションなんてゆーのは「第一印象で自分の社会圏をどれに見せるか」というものになるんだなぁ、と気がつきました。例えば、ヲタで、SS書いてて、さっちん好きで、パンク・ラップが好き、という人がいたとします。モデルはいませんよ?
 で、その人がもしも紙袋にだせーTシャツなんかのいかにもヲタスタイルの服を着ていたとすると、その人はヲタであることを前面に出しるわけです。でもそこで、もしもいかにもB−BOYっぽい服とか着ていると、その人はそっち側の人に見られて、オフ会で会った僕とかがびくびくしちゃうわけです。いや、モデルはいないって。
 ここで要点はなにかっつーと……なんでしょうね。
 ファッションはコントロールできるんだから、出来るだけ自分の向けたい方向に行くように服選ぼうぜーという話にしてもいいし、『ライブマーケティング』で読んだ「服装がまるっきり違う若者同士なのになぜか仲がいい。会話のノリも違う。なぜ気が合うのだろうか、と聞いてみると「こいつとはDJつながりだから」といったような答えが返ってくる」――みたいな、都市においては、ただ一個だけのつながりでも縁になりうるから、差別はなくそーぜーみたいな論調でもいいけど、わりとどうでもいいしな、それも。
 小説に何とか結びつけるならば、外見はほとんど同じだけれども、バックグラウンド(所属する社会圏)があまりに違う人々の遭遇とかが面白い気がする。とっさに思いつくのはゴスロリと制服(⇔マリ見て)だけれども。
 もしもその人の中で最も薄い一点でのみ結ばれている場合とかってどーなるんだろうね。まぁ、サークル・学科とかだとわりとありがちなことだと思うけれども。


 いまだ、読みかじり中也。
 しかし、社会心理学よりだよな、俺。