ハッピー・ファミリー

 三原ミツカズのデビュー作。母親にマジで恋をする息子と破天荒な父親、理想の塊みたいな母親の繰り広げるどたばたシリアス劇、なんですが、三巻がすばらしくいい出来です。そーか、愛とか恋とか書くなら最低限このあたりまではいけないとだめなんだなぁ、とかしみじみと感じました。いいなー。すげーなー。「相手に見返りを求めるのが恋なら、求めないのが愛」というシンプルな言葉を軸にゆれる主人公が、非常に魅力的です。あーもー、このくらいのレベルまでいきてぇ。いけたら、俺は泣く。無理だけどさー。
 三原ミツカズはそれにしても名言が多い。すばらしい。