考えをどうやって作るのか?

 ついこの前、『戦争が遺したもの――鶴見俊輔に戦後世代が聞く』という本を読んでいて、その中に丸山真男の本の書き方が書いてあってそれが妙に印象的だった。丸山真男はいろんなものに対する論考がばらばらに部屋の中に転がっていて、それらを最終的に一つにまとめて本を作るらしい。
 人間、一度に考えられる量というのはたいした分量じゃない。考えていく端から忘れていく。長いレポートを一気がきするとろくな結果にならない。教授もいくつかの分割された章を作って、それをまとめて本にする、という話をしていた。
 でも、どの紙とどの紙が繋がっているのかを判断するのは面倒くさいし、紙はどこかへ行ってしまう。そこを考えるとNETとゆーのは便利であるし、そういう風に使われているんじゃないかと思う。よく批評系とかでLINKでつなぎ合わされたサイトとかは、この丸山方式を発展させたものなんじゃないかと個人的には考える。
 知性って、そもそもなんなんだろう、とか加工と思ったのだけれど、めんどいのでパス。