Gun Grave17−23話

 知り合いの界隈で伝説になりかけてる24話の直前まで。くそー、悔しいなぁ。
 正直に言えば、14−16で蓄積した悲しくなるほどの愚直さだけで持たせている感があって正直ちょっとがっかりしてたりもします。でも、ブランドンがブランドンらしく行動している時点で、感動を引き起こすという時点で負けなのだろう。きっと。でも、なんかあんまりにリーとふとっちょの扱い悪すぎ。かわいそう。なんか、B級の悪役になってるし。悪役のへぼさは、黒田脚本の悪い癖なのか。
 あと、23話は、小粒ながらも名作だと思う。ミカとブランドンのどうしようもないすれ違いの会話が凄く短いながらも、この話の本質の一部を表している気がします。戦う理由をテーマにしてる話っつーのはわりと色々とあって、FATEの弓シナリオもそうだと思うのだけれども、ガングレはなんか卑怯にも鉄の掟という一点で話を持っていこうとしていて、しかも、それを長々と12話くらい積み重ねているからもっていけるというなんつーかありえないタイプの話だと思います。そして、それは、これまでの積み重ねによって成り立つものだから、視聴者には感じられるし、ブランドンその他過去編から引き継ぎのキャラにはわかるけれども、ミカにはわからない。そして、それはそのまま普遍性を持たないことを意味します。つまり、この話限りで使えるロジックってことです。ぶっちゃけ、そういう逃げ道もありなのか! と作り手側としてはわりと感動してみたり。
 あとあれですね。ミカはかわいそう。本当に。
 でもねー、なにはともあれあと3話ですよ。ブランドンとハリーが絡むんですよ。それだけでもうたまらない。