低コスト
マイルス・デイビスの自伝読みました。ひたすら音楽に対する情熱(あるいは執着)と薬に取り付かれた奇行と白人に対する憎しみが書かれた本――というと嘘になりますけど、印象としてはそんな感じ。しかし、なんにしろ、英雄です。ジャズ界におけるナンバーワンのヒーローなわけです。
まぁ、否定的に見ようとするといくらでも見れるんですけどね。いい女を自分のミスで捨てまくるわ、仲間のミュージシャンとももめるわ、薬で10年近く棒に振るわ。
でも、やっぱり、格好いい。もしこれでコイツがただのへたれトランペッターだったら格好悪いけれども、そうじゃない。その成功の裏には貪欲に様々な音楽を吸収し、そこから新しいものを作り出していこうという情熱に突き動かされている様子はクールです。熱いです。矛盾してるのに同じ意味とはこれいかに。なんか、自分の様々なことに対する勉強不足をすげー反省したくなりました。凄い人は凄い勉強しているのです。
反省。
あと、色々ジャズの人の名前が出てきて、それに対してマイルスがコメントしてるのが面白いです。ポールチェンバースの女の趣味が悪いとか。藁。
後なんかテンション下がったんでいろんな音楽聴きなおしてるんですが、BJCの綺麗な首飾りってこんなにクールだったっけ。超いい。