マトリックス・レヴォリューションズ

 TSUTAYAに入ってきたので、真っ先に借りてみてきました。昼ごろからまったりと親とともに鑑賞。わりとネタばれ。
 正直、ここまでスケールでかくしておいて、こんなに地味な結論を持ってくるとは思わなかったです。結局、機械と人間との戦いは機械の一歩譲渡程度で終わったってことでしょう? それが平和なんですか? それがあなたの望んでいた結末なんですか、モーフィアス?
 選択を重用視するこの話の中で、ネオは結局、ほとんど何も選択していない。ただ一度の選択の動機付けはよーわかんなかったし。これはわりと俺のみすなのかもしれないが。
 どちらかとゆーと、スミスの方がキャラたっている――んだが、スミスの死に方もなんつーか皮肉だし。結局コンピューター様の力で一発ですか。なら、ネオとスミスの最後の対決も、結局はコンピューターの手のひらの上ということですか。


 まぁ、もしかしたら、それこそが本当に書きたかったことなのかもしれない、とは思いますが。
 結局、すべてはコンピューター(=支配者)の手の中でほぼすべてが進み、唯一の例外事項に見えたスミスも結局はコンピューターで一撃。コンピューター中を荒らしまわっているように見えたのは、単にもう一つネオという異常分子があったからバランスをとるため。それだけ。すべてはコンピューター的には予定調和。
 コンピューターの内部からすれば、預言者も設計者もすべてをわかっていたわけではないけれども、それでも、全体としては彼らの力が圧倒的過ぎて、協力しながら行動しなくても、ある程度の結論には落ち着けることが出来る。
 これらをすべて、支配者と反抗者に当てはめて、そしてそれを現状のアメリカだの戯画として用意したという話なのかも。
 だったらもっと低予算でやれよ、と言いたいが。度派手な戦闘シーンとか全然いらないじゃん。むなしさが増すのがいいのかもしれんが。