もしもオリジナル小説を書くならば

 村上春樹から学べることはたくさんあるんだろうけど、個人的に一番思うのは「神は細部に宿る」ということだと思う。本当にオリジナルが書きたいならば、テーマなんてどうでもいいし、描写だって凝るべきところはほとんどない。必要なのはエピソードの質と量だろう。文体はそれを見越して、長期戦が見込めるような地味目の文体&会話文メインというのが手堅いんじゃないだろうか。
 いつか、オリジナルは書くだろうし、書かねばならないんだと思う。昔ほど小説を書くということが必然的じゃなくなってるし、衝動的ではなくなっているんだけれども、最後には俺にはそれしかないような気がする。経験を重ねれば重ねるほど批評だの音楽だのは信用できない。会話なんてもっと信用できない。BLOGのようなテキストサイトはちょっとだけ信用できるけれども、たぶん、ネタを打てない俺には向いていない。誰かに本当に伝えなくてはいけないと思うことがあったら、あるいは誰かに本当に「何か」を伝えることが自分にとって大きな意味を持つことがあったら、たぶん、小説を書くしかない気がする。
 そのためには今からアイディアを地味に集めて、それをある程度のサイズまで膨らましていくことが必要なんじゃないかと思う。そう思って書いているのがスケッチなんだけど、バイトやってると気力わかない。だめだめ。