アタック・ナンバーハーフ

 姉が借りてきた作品。期待をはるかに上回って面白かったです。少林サッカーあたりと比べたくなります。
 オカマ&ゲイばかりのバレーボールチームがトーナメントを勝ち上がっていく、という展開なのですが、メインで扱っているのはオカマとかゲイとかそれ自身なわけで。
 ・オカマの描き方が完全に類型的(女言葉、服装・ファッションにやたらこだわる、無駄に下品)なのは、逆に事実そんな感じなのかなぁ、と思ってしまいました。もともと何か(ここだとオカマ)になろうとすると、何かに圧迫される。何かに対抗するために、自らを飾り立て、ある型にはめ込む。これって、ゴスロリと同じ構図じゃん、とか思ってみたり。ヲタとかもそれと似た構造をとる場合がありそうな期がしますが、そういうタイプの人を見たことがないし、自分が接してきたのはわりと珍しいケースばかりな気がするのでそういう人は見たことなかったり。
 ・差別が埋められる過程みたいなのは相当脇が甘いような気がしましたが、たぶん、そこら辺が本当に書きたかったものじゃないんだろうなぁ、と思いました。とゆーか、最終的に普通には埋まらないものとして書かれていたような気がする。自分が公式的にオカマだと肯定的に認めてもらえる、というあたりにスポーツもおかれていた気がしますし。それとまぁ、楽しくできるとか、オカマでまとまってる、みたいな部分が強かった気がしますが。
 ・まぁ、それよりなにより見てておもしれーってところなんでしょうが。毒舌キャラがナイス。無駄に踊るのはインド映画だけじゃないのか!? うわ、一人めちゃくちゃ美人だし!
 そんな感じ。