機動戦士ガンダム4・5

 だんだん面白くなってきたなぁ、というのが正直な感想かもしれない。
 ・スパロボあたりで指摘されていましたが、アムロとシンジってなんとなく似てますよね。でもどっちかというと、その二人の間の差が面白いです。シンジはひたすらエヴァの胎内にこもるのに対して、アムロガンダムを駆ってホワイトベースから逃げ出す。人がいるところでも引きこもれるようになった、というある種の進化っつーか適応がおきたのかもしれません。あるいは、対抗すべき権力みたいなものが見えていたせいで、反抗してみるという行動だかポーズだかがまだ有効だったのかもしれません。
 あの時代は何かをやろうとしても、余計な付属品がついてこなかった、というのは村上春樹の受け売りですが。世代による違いみたいなのはわりと重要な事柄のような気がします。普通に生活するうえでも、SS的にも、論理の進め方的にも。詳しくやるのは面倒ですが。
 ・宏方さんの言ってた距離感という言葉を思い出しました。ぜんぜん、アムロに対しても、あるいはセイラに対しても、他の脇役に対しても思い入れというか特別視みたいなものが感じられない。なんとなくこれ、ロボットアニメというか戦争アニメだよなぁと感じたのはそこらへんが理由なんでしょう。描きたいものはアムロではないし、ロボットでもない。たぶん、戦争なんだろうな、と思いました。
 たしかに、こういう種類の話はKANON二次創作では見たことがない。
 ・しかしまぁ、雑な話だよなぁ、とも思ってみたり。軍規とかの話も全体的にそうだし。まぁ、そこら辺は突っ込まないのが礼儀か。リアリティがそういうところに必要なタイプの話でもないだろうし。