書かないわけ

 最近SSをさっぱり書かない。で、なんでだろう、というのにぼんやりと思い当たりました。書くことが嫌になったわけじゃないんです。書きたいことは山のよう、とまでは行かなくてもあります。たぶん、昔の自分とは一味違ったものが書けるとは思います。でも、その一味は昔よりも重いです。
 なんつーか、テーマが大きくて重くなりすぎたんだと思います。一番書く義務感にさらされている自殺日和完全版なんて明らかに100Kじゃたりない話になるし(というかしなきゃだめだし)、頭の中にあるテーマも二転、三転くらいはしないと迫力でなさそうなテーマばっかりだし。焦点を個人の苦悩から、できれば世界全体、それが無理でも人間関係あたりには移動させたいし。――まぁ、無理でしょうけど。
 当たり前のことですけど、小説書くのは面倒です。特にテーマから考えることが多くなればなるほど面倒になる気がします。そのテーマにあったディテールだとどんなもんになることか、とか考え出すと、面倒でしょうがありません。書きたいものがあっても、そこを乗り越えられない。基本的にシーンを描くことにそれほど喜びを見出す人間ではないですし、小ネタで笑いを取るのがそれほど好きなわけでもないのです。それならギターでもぼんやり弾いてた方が楽しいし楽だ、とゆー。
 でもかのこん出さないとなぁ。締め切り機能なんて便利なものはこの場くらいしかないんですから。そんな風に思いながらもどうしても面倒臭さが先に立つ俺でした。
 それでも、なんとなく書きたい、と思うんですが。むぅ。