盤上の敵

 北村薫著の『盤上の敵』を読んでみた。以下、ネタバレ。
 前、安孫子竹丸かなんかの作品を読んだ時も思ったんだけれども、二視点に別れていることを利用したトリックというのは多いのだろうか。SSでもたしかこんぺ作の紫楽さんかなんかの作品でそんな感じのがあった気がする。
 あと、絶対悪、というのは最近わりと多く扱われるテーマなのだろうか。モンスターとかそうだったし、宮台あたりの批評で絶対悪を扱った作品が多い、というのを見た気がする。まぁ、難しいテーマだけれども。外側から見れば、絶対悪であるものでも、内側から見れば、普通の人間に過ぎない、なんてざらなのだろうし。もしも、内側から見ても絶対悪である場合、リアリティを保てるかどうか。そうなると、システムレベルの絶対悪の方向に流れていくしかないのだろうか。むぅ。
 感想が迂回しまくってるのは、読んで一日たって大分忘れてるからです。