『ぼくんち』

 物事は突き詰めて考えていくと、大体理屈がないところまで追いやられるような気がする。もちろん、「腹減るのはなぜ?→食わんと死ぬから」みたいなシンプルなところもあるけれども、「なんで恋するの?」とかそういう文化的なあたりは理屈の付けようがない。子供生むためだったら、セックスしない恋愛する奴らの意味が分からんし。
 そういう理屈のないもので生きているなかには、一歩離れてみると、神聖なものに見えるんじゃないだろうか。で、たぶん、俺の生活とかにもあるんだろうなぁ。

 しかし、こういうこと書く作者って、実際はどんな体験をして書いているんだろう。どんな経験を膨らませて書いているのやら。
 明らかに自分の器ではかけない範囲の話だとそういうことを感じる。