『不幸論』・『これがニーチェだ!』

 という二冊を読みました。
 一冊目は駄本。中島義道がダメなのか、今の彼が一時的にダメなのかわかりませんが、とりあえずこの本はダメ。自分語りすぎ。ていうか、それを目的にしてる辞典でダメ。
 でも面白いところはいくつかありました。幸せの条件に、他の誰かを不幸にしていないこと、というのがあって、それはなかなかうなずけたり。知り合いの女取ったらダメってことですね。要するに(違
 二冊目はすげえ燃える本。哲学関係の本って時々異常に熱いことがありますが、これはその部類でした。つーか、哲学者って熱いんですよね。一つのことに情熱を燃やし、そのために全力を尽くした、という意味ではある種プロジェクトXとかのサラリーマン向けドキュメンタリーとかにも近い部分が。ただ、哲学なんつー捻じ曲がったものだから、その障害も、結果もねじまがっている。そこに切なさもある。
 あと、燃えたのは考えたことが一部わりと近かったからだと思います。前提を洗っていく機能主義的な思考がわりと好きなので、どうしてキリスト教道徳が出来たのかを探る系譜学的なアプローチも肯けるし。もいっこはひみつ。
 二冊目は絶賛読み返すべし。