『デザインのデザイン』

 某さんが勧めてたので暇つぶしに読んでみたら、すげーおもしれー本でした。とりあえず雑読み終了して、ぱらぱらめくってます。
 個人的にひっかかったリスト。
 某氏と同じ傘たてのくだりが一つ。これって、松屋が椅子の堅さで回転率を上げている(from宮台)という話につながるし、もっと言えば、『CODE』にあったようなレイヤー別分析の話ともつながってくるような。その操作が、行う側からすれば「無意識的」な点に訴える――とかそのあたりはもうちょっと考えたほうがいいのかな。なんとなく得るものがありそう。
 あと、百貨店オープンの話が面白かった。広告のデザインを統一する話は、マーケティングのIMCにつながってくるし、チャックが広がるように演出する話は前読んだ『ライブマーケティング』という本を思い出させました。前半は、要するに、広告をする際に出来るだけ効率よくやろうとすれば、使える材料全部を総合的に考えたほうが有利だ、っつーことです。ここら辺の考えは、出来るだけ無駄のない文章量で、最大限の効果を狙おうとするある種の創作論とのかかわりでなんか見えてくるかも。後半は、実例としておもしろかったです。『ライブマーケティング』という本自体、意表をついた広告の例を山のように集めた本で面白かったなー。
 欲望のエデュケーションという話も面白いには面白かったんだけれども、なんとなく某氏がこんぺに対して行った作戦とその失敗*1を思い出して、そーとーむずいんだろうな、と思う。ただ、その途中で書かれていた編集的な考えで、自室をデザインするという話に関しては、単純に面白そうだと思った。ゲームだね。

 ――取り合えず今のところですぐ浮かぶのはこの辺り。

*1:厳密に失敗と言えるかって言われると自信がないけど、印象で言えば、失敗