マリ見て再び −子羊たちの休暇まで

 第二期生登場。瞳子は順調にむかついてます。悪い子じゃないんでしょうが。由乃と令の絡みを見ていると、「あー由乃も実際にいたらちょっとうざいだろうなぁ」、と思っているよーな人間なのであの手のキャラが苦手ということなのでしょう。白薔薇の……なんだっけ? 名前が出てきませんが、志摩子さんの妹君は中々いい感じです。おかっぱというだけで好きなのです。てゆーか、全体的に白薔薇よりっぽいです、自分。聖・志摩子の組み合わせが一番好きですが。
 あと4冊かぁ。さっさと読まねば。もちろん、立ち読みで。


 んで、ふと、なんでエロゲー界でこんなにマリ見てに転ぶ人が多いんだろうか、と考えてみたんですが、なんとなくわかった気がしました。
 とりあえず二時創作の書きやすさを考えてみると、マリ見てはいい条件です。魅力的(?)なキャラが多い。設定にそこまでの縛りがない。期間が長い。例えば、そこそこ人気があった月姫なんかと比べてみるとおそらくかなり書き易いでしょう。
 でもまぁ、それは必要条件だけど十分条件ではない。じゃあ、何が決定的だったかと言うと――おそらくはじめはネタだったんじゃないかと思うんですよ。
 マリ見ての世界観は特異です。当たり前だけど、世の中には「ごきげんよう」なんて挨拶をする学校はほとんどないし*1姉妹制度なんてものももちろんない。層考えると、マリ見ては、ニュースサイトやにちゃんなどに取り上げられたんじゃないか、と想像できるわけです。
 で、それを読む。すると……実にギャルゲー的な作品なんですよね、これが。一般的なノベルでここまでだらだらしたものを読まされるのはおそらく純文学と少女小説くらいだろうし、そのだらだらさがどこか大きなテーマにつながらないという面も加えると、少女小説エロゲーに近い要素を持っていると言えると思います。そして、またキャラクターの思考様式、あるいはテーマの取り方、というんでしょうか? 一つのことに永遠と悩んでいく様式、そしてそれを文体やエピソードなどでごまかさないやり方がまたエロゲー的です。FATEを今やってるんですが、あれの士郎君の悩み方と祐巳の「パラソルをさして」の悩み方はすげー近く見えます。あるいは自分の二次創作の茜の悩み方と、祐巳の悩み方が。
 起爆剤としてのネタ。様式としての少女小説。元々の二次創作への好条件――。この三つが原因で今のブームが起こってるんじゃないかな、と。これは言い換えれば、元々えろげ二次創作書きがマリ見てのような作品を好みやすいと言うことだと思うので――まー、言ってしまえば、このブームは案外地味に長続きするんじゃないだろうか、と言うのがここから導き出される結論の一つですね。
 もう一つは、マリ見てを反省材料にして、このえろげー/少女小説の流れから抜け出さんとなぁ、ということなんですが、これはそもそも何も書いてない俺は、それ以前の問題なわけです。ばたんきゅー。


 とか書いといて、誰よりもえろげー的な悩み方をしている志摩子と聖が一番好きなあたり、やっぱり俺もえろげをたなんですよねぇ。いささか仕方ない。

*1:中・高とそばにあったけどさ