人間やめますか。人間関係やめますか。

 たぶん、この問題を突きつけられて*1、それで「人間関係やめます」といっちゃった人が引きこもりの人なんだろうな、と思う。
 人間関係に対するスタンスなんて色々だろうけれども、俺はさして好きな方じゃないと思う。大体において入れ込みすぎて疲れることが多々ある。もちろん、いつもは馬鹿話をして大笑いしているけれども、ときどき妙な影を感じたりして、嫌な気持ちになる。

 http://d.hatena.ne.jp/hikilink/20031221#p1

 そんな意識を持っている俺が読むと、この文章はいささか救われて、いささかぞっとする。
 人間関係なんて所詮は罪悪に過ぎない。そう思って生きていれば、どれほどか楽だろうか。
 でも、そう周りの人間が全員そう思って生きているならば――いや、そこまで行かなくてもいい。くだらない冗談を言って笑っている相手がもしもそう思っているならば。
 そう考えると、背筋が冷える。
 それこそ、人と話すのが嫌になる。

 一応、みんな人間関係は良い物だとおもっていて、それで楽しんで話していると思っていたい。せめて、思っているフリだけでもしていたい。その信頼がなければ、一体誰が他人と話していたいと思うだろう。嘘は嘘だから意味がある。偽られていると判ったら、そんなのはただ一瞬いらついて、その後悲しくなるだけだ。大体の人間はそんなに面白いわけじゃないし、日常なんて楽しいことより辛いことの方が多いんだから、せめてポジティブに捉えて、そして腹を抱えて大笑いしたい。

 これが
 http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20031228#p03
 のいう「コミュニティトラウマの再生産」の変奏曲なのかなぁと思いつつも、そう言わずにはいられないのです。
 優しい嘘が欲しいのです。本当に追い詰められない限りにおいては。たぶん、ほとんどの人は本当に追い詰められることもなく、俺みたいにぼんやり生きているだろうから。

 でも、来年大丈夫かなぁ。ちょっと心配。

*1:突きつけられたと思ってなのか、は俺にはわからない。