『UNDO』

 岩井俊二シリーズ。私的には第三段。相沢さんの長年のお勧め。
 リリィシュシュを田園の美しさ、スワロウテイルを似非中華の美しさだとすると、こちらは都会、どちらかというと廃墟の美しさだろうか。打ち捨てられた空間って、なぜか綺麗に見える。その中の縄もなんかスゲエ綺麗だし。もうだめ。
 あと、ちょっとえろい。女優さんが呆けた顔で「もっと、しっかり、しばって」とか言われてしまうと、おにーさんどきどきしちゃいますよ。それがまた、切ないと言えば切ないシーンだし、怖いといえば怖いいシーンなんだが。俺はエロいと思うが。
 電波っぷりに関しては、実はさほどでは無いと思う。ただ、あれほどの美しさと共に出されると、「あー、やっぱり綺麗じゃなきゃダメか」とかそういう気持ちになる。壊れたり、黒かったり、それだけじゃやっぱりダメなんだなぁ、なんて。
 結論としては、あれ。
 さすが岩井俊二