映画の手法の話

 というわけで、三本ほど見てきたわけなんだけれども、そこで痛感したのは二時間ちかくの時間というのは本当に長いんだな、ということ。一つの話をはじめから追っているだけだと、なんだか退屈してしまうことが多い。『CURE』も『バッファロー66』もそうだった。序盤は情報を与えることに徹してしまうことが多いと言うか。それに対して、モザイクみたいに様々な情報を入り混ぜて、数本のストーリーを同時並行で展開させる『スワロウテイル』は飽きずに見終わることが出来た。わりとこれは大事なことかもしれないのでメモメモ。
 小説で言えば『レベル7』とかそういうことしてたよなぁ、と思い出す。『スワロウテイル』の混ぜ方で言えば『理由』とかあんまり読んでないけどたぶん『模倣犯』とかもそれに近いのだろうか。あとは京極の諸作品か。つまり小説に流用可能、ということだね。めふ。